みなさんがご存じの黒柳徹子さんの子どもの頃のお話です。トットちゃんは、1年生にもかかわらず衝動性と多動性が原因で学校を退学になりました。
興味があるものは何度でも。気になったものには一目散。教室の窓からチンドン屋さんを呼び込んだり、つくえの蓋を何度も開け閉めしたりしました。トイレの汲み取り口に新聞紙が敷いてあるのを見つけるやいなや跳び込んだり、道にうずたかく積んであるねずみ色の壁土の中にやっぱり跳び込んだり。鉄条網のような柵の下を潜り込むのでいつもパンツはじゃぎじゃぎ。
それでも転校した「ともえ学園」では個性を大事にされ、大人になった黒柳さんは(90歳!)今でも世の中で活躍されておられます。
1年生で転校したときの小林先生との面談では1人で4時間もしゃべり続けたことは、今のお仕事に繋がる個性だと思います。考えた瞬間それが正しいのか判断する間もなく実行に移す。そんな衝動性は困ることもあれば、達成感があったり、新たな発見があったり、何よりおもしろい人生だと思います。そんな黒柳さん、今でも計算はかなり苦手とされているのですが、そんなことは気になりません(太田光さんも同じ困難があります)。個性を生かせば、社会に出て役に立つことができることを実証されています。
ちなみに、トムクルーズは読むことの障がいで、台本は耳で聞いて覚えるそうです。61歳を過ぎたとは思えないくらい、タフで世間に与える影響は大きいものです。
※ 発達の凸凹は人間みんな少なからずあるものですが、生活に支障が出ないように支援が必要です。そして大事なことは、凸凹を平たくするのではなく、良い面は最大限に発揮できることで、みんなが幸せになれるのです。