難聴児の「どうして」「なぜ」

Yさん(2年生)は、毎日の小テストなど間違いがあると、すぐ目に涙を溜めます。

そこで、「なぜ、涙が出ているんですか?」と質問します。そして、答え方も紙に書いて教えます。「まちがってくやしいからなみだが出ました。」などです。

泣いているのにそれを質問し、言葉の勉強をすることは本人にとってつらいことだと思います。しかし、そのおかげで「どうして」とか「なぜ」などの質問に、「・・・・だから・・・・です。」と、答えられるようになってきました。

月曜日はA先生に「汗びっしょりだね。どうしたの?」と聞かれて、「ジャングルジムでたくさんあそんだから、あせびっしょりになりました。」と答えることができたので、びっくりしました。

廊下ですれ違う先生によく話し掛けられます。なるべく、自分で考えて答えられるようにしたいです。

悔しい気持ちをばねにするか、力を無くすかは自分次第。Yさんはばねにする力が大きいようです。

紹介 ぷくぷく

元小学校教諭で、34年勤めました。通常学級担任、特別支援学級(難聴学級、情緒学級)担任、通級指導教室(言葉の教室,LD/ADHD通級指導教室)担当 等勤めました。学級通信で発信してきた情報をお知らせし、これから子育てにあたる保護者の方や小学校教員、幼稚園教員、保育士に読んでもらえたら幸いです。 3人の子供を育てました。 1966年2月23日生まれ

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