難聴児が「聴く」ということ

よくある話で、「聴くは、十四の心を耳に傾けること」とあります。

難聴児のYさんにとって、音は聞こえても、言葉として聞こえないことがあります。音として聞こえても、大脳の方でそれを弁別して考えるのが難しく、音に心を傾けることが大変なのです。聴こうとしているときには、他の子どもよりたくさん心(頭)を働かせないといけないのです。

先日、2年生で学校周辺の町探検に行きました。行く前に「Yさんの班の班長さんはだれですか?」と確認のつもりで聞いたのですが、「おまわりさん」と間違えてしまいました。そんなはっとするようなことがたくさんあります。

学校生活の中で誰もが普通に聞いている言葉でも、他の子どもより聞こえていても言葉として聞いておらず、分からないで過ごしていることが多いのです。だから、このくらいわかっているだろうと思って話すことや、よく聞いているみたいだから分かっているだろうと思うことは、大きな落とし穴があります。分かりにくいことを分かってほしいです。

紹介 ぷくぷく

元小学校教諭で、34年勤めました。通常学級担任、特別支援学級(難聴学級、情緒学級)担任、通級指導教室(言葉の教室,LD/ADHD通級指導教室)担当 等勤めました。学級通信で発信してきた情報をお知らせし、これから子育てにあたる保護者の方や小学校教員、幼稚園教員、保育士に読んでもらえたら幸いです。 3人の子供を育てました。 1966年2月23日生まれ

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