普通、普段は、自分は安全、大丈夫(正常性バイアス)と認識して生活しています。
何かどこかで事件事故災害などが起こるたびに反応していると、精神的に疲れてしまうので、そのようなストレスを回避するために自然と脳が働き、心の安定を守る作用が備わっています。
でも、実際に地震や津波などの災害が起こった時に正常性バイアス(誤った安心感)が働くと、準備ができなかったり、逃げ遅れたりすることもあります。
そう考えると、不安感も大切な感情です。
しかし、毎日が不安な状態が続いているとすると、大変ストレスに感じていることも理解できます。自閉症スペクトラムの子どもは、毎日が不安なことと捉え易いです。ですので、学校では、安心感を持たせることが大切で、予定を見えるように表示し、予定が変わる場合は、目で見える形で説明し、不安のない学校生活を送らせることが必要です。
家庭において、融通が利かないと感じる子どもがいたら、変化に不安を感じている子どもかもしれません。毎日同じことの繰り返しの方が不安がないからです。
ADHDの場合は、逆に、正常性バイアスの働きが強く、根拠のない自信があり、変化を求め(刺激を求め)突飛な行動に出ることがあります。正しい身の守り方を教えていかなくてはなりません。