感覚情報の適格化

感覚情報の適格化とは?

脳では、自分にとって必要な感覚を受け入れ、不必要な情報は、シャットアウトします。

例えば、学校の教室で、耳では授業中の先生の声、目では教科書の文章を受け入れ、周辺の風景、外の音はシャットアウトできることです。感覚情報の取捨選択ができ、適応行動ができます。感覚情報の適格化により、注意の集中、持続が保障されます。

逆に、見える情報、聞こえる情報、皮膚感覚、嗅覚など、全部、脳が受け入れてしまうと、情報過多で適応できなくなります。ADHDでいうところの気が散りやすい不注意があると、たくさんの情報が入って疲れているのに、努力不足とか、怠けているとか誤解が生じ、叱られ、自己肯定感が育ちません。

ADHDの子どもでも、自分が好きなことには情報が適格化され、集中することができます。

測定でわかる視力聴力と、感覚の視覚聴覚は、別物です。見分ける力、聞き分ける力を育てることが大切です。ADHDで気が散りやすい子どもは、感覚的に適格化が難しいのです。なるべく情報を少なくし、集中できる環境を、指導者(親や教師)が作らなくてはなりません。

※ 難聴の子どもにとってとても難しい課題です。学習に集中させたいときは、情報を精選して、環境を整えてあげてください。

 

紹介 ぷくぷく

元小学校教諭で、34年勤めました。通常学級担任、特別支援学級(難聴学級、情緒学級)担任、通級指導教室(言葉の教室,LD/ADHD通級指導教室)担当 等勤めました。学級通信で発信してきた情報をお知らせし、これから子育てにあたる保護者の方や小学校教員、幼稚園教員、保育士に読んでもらえたら幸いです。 3人の子供を育てました。 1966年2月23日生まれ

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